柴田モナカ本舗についてABOUT

沿革

1772 安永元年

安永元年 創業

江戸後期の安永元年、初代柴田辨治が当時幕府天領だった川之江の地に菓子司「柴田」を創業。
讃州之領主生駒讃岐守の家臣を祖先とする初代柴田辨治は、俳句をたしなみ蕉門の俳諧に遊ぶ、風流人でもあったようです。

土佐藩御用達菓子司

四国の中央に位置する川之江の地には、土佐藩の山内公が参勤交代で江戸に登る際に、お立ち寄りになられることもあり、土佐藩の陣屋もございました。
川之江に立ち寄られた際には、弊店のモナカを召し上がっていただいたと聞いております。そのご縁もあってか、弊店は土佐藩の御用菓子司を務めさせていただきました。
その時の看板は、修復され、今も弊店の店内に掲示されています。

屋号「白賁堂」を授かる

弊店の屋号「白賁堂」は、四書五経のひとつ「易経」の中の、「白賁。无咎。」(白賁、咎め無し。)という一節にちなんだものです。
白く賁る(飾る)こと、すなわち「純白」を称えており、転じて、真っ白な心で本分(=うまい菓子づくり)に専心する、という意味が込められております。
「伊予聖人」「徳行天下第一」等と評される、儒者・近藤篤山先生(1766〜1846)につけていただいた屋号です。

1877 明治10年

第一回内国勧業博覧会にて受賞

明治10年に、時の内務卿大久保利通公の主催で、第一回内国勧業博覧会が開催されました。
弊店柴田は、その博覧会にて、褒状の栄誉を賜りました。

2012 平成24年

創業240年

弊店は、平成24年をもって、創業から240年を数えるに至りました。
遠く江戸時代から令和の今日に至るまで、九代の当主が襷をつないで守ってきた看板と品質。
わずか数年後に迎える、節目の250年と、その先のさらなる50年、100年を見据え、私共は、これからもこの伝統を守り続けてまいる所存です。

イメージ:土佐藩御用菓子司の看板 イメージ:土佐藩御用菓子司の看板
土佐藩御用菓子司の看板
イメージ:篤山塾跡
篤山塾跡
イメージ:現在の店舗
現在の店舗

歴史の中で受け継がれた技術を
高め、磨きをかけることで
今日に至っております。

イメージ:製造の様子

小槌の逸話

マーク:小槌
イメージ:柴田のモナカ

柴田のモナカにかたどられている小槌は、
お客様の幸せを願う「幸せの小槌」です。

それは弊店の四代当主のころ。当主の奥方が、ある夜、奇妙な夢を見たそうです。

「どこそこの松の木の下に、こういう物が埋めてあるから、掘り出して来るように。」

「それは、家を守ってくれる大切な物。勤勉を心がけ、一生懸命働けば、
きっとお家は安泰であろうから、大切にするように。」

奥方が夢のお告げに従い、松の木の根元を掘ると、お告げの通り、小槌が現れました。

それ以来、小槌は、家を守る宝となり、同時に、勤勉の標ともなりました。

そして『柴田のモナカ』にも、皆様の幸せを願う標として、小槌がかたどられているのです。

受賞歴

  • 1877年第一回内国勧業博覧会受賞
  • 1925年今上陛下御銀婚式奉祝記念 全国特産品博覧会 進歩壹等金賞牌
  • 1926年奉祝皇孫御降誕 全国優良品種博覧会 有効銀賞牌
  • 1927年菓子新報社主催 全国名産菓子審査会 銀牌
  • 1969年靖国神社創立御百年 銘菓献上之証
  • 1973年第十八回全国菓子大博覧会 大臣賞
  • 1998年第二十三回全国菓子大博覧会 栄誉無鑑査賞
  • 2008年第二十五回全国菓子大博覧会 名誉総裁賞
イメージ:製造の様子